私達には身体がいつも一定の状態が保たれるよう(全体の調和がとれているように)24時間働き続ける、調節機能が備わっています。
(「ホルモンとは?」をご覧頂けたら嬉しいです)

調節機能を担う中心的存在は、神経系自律神経)と内分泌系ホルモン)の2つ。
そして、この2つのまとめ役ともいえるのが、脳の視床下部になります。

脳の視床下部は自律神経の中枢であり、多くのホルモンの指令所でもある場所。
身体全体を24時間見守り、細やかな指示を出しています。
ですが、それ故に繊細で、大きな負担がかかりやすく、疲れやすい場所でもあるのです。

更年期の男性の身体の中では、男性ホルモン以外のホルモンの分泌も低下してしまうことを書きました。
分泌が低下したことによって、視床下部はホルモンの調和取り戻そうと、躍起になって頑張ります。
ですが、加齢による衰えにより、ホルモンを作れる量が減少してしまっているので、なかなか視床下部の指示通りにはいかず、視床下部は何度も指示を出さなくてはならなくなります。
その上、視床下部は繊細なので、ストレス」に弱く、過分な仕事やストレスへの対応に疲れ果て、調子を崩してしまいます。
中枢である視床下部が調子を崩すことによって、「自律神経」の働きにも大きな乱れが起こってしまうのです。

自律神経とは

ここで「神経」について簡単に説明をしたいと思います。
私達の全身には「神経」が張り巡らされていますが、神経は「中枢神経」と「末梢神経」の大きく2つに分けることが出来ます。

中枢神経とは、
まさしく身体の中枢である脳と脊髄のこと。
末梢神経が集めてきた情報を元に「判断」をし「指示」する役割を担います。

末梢神経とは、
全身から情報を集め、中枢神経に伝え、中枢神経の指示を全身に伝える役割を担います。

この末梢神経は、体性神経自律神経に分けることが出来、
体性神経とは、例えば「腕を動かそう」と意識して、腕の筋肉を動かすなど、私達の意識下にある神経になります。
反対に、自律神経は、私達の意志とは無関係に働く神経です。
例えば、心臓。
24時間動き続けている心臓ですが、私達は心臓を動かそうとして動かしているわけでありませんよね。
自律神経は主に、血管や内臓に分布し、私達の意志とは無関係にこれらの働きを調節してくれているのです。

さて、その自律神経ですが、交感神経副交感神経の2つに分けることができます。
自律神経の分布する箇所のほとんどは、この2種類の神経に「二重」に支配されています。
交感神経は、私達が興奮している時に働き、
副交感神経は、私達がリラックスをしている時に働きます。

例えば、私達が危機的状況にある時に働くのは交感神経。
心拍数があがり、状況をしっかりと見んとばかりに瞳孔は開きます。
汗はふきでて、口の中はねばっとした濃い唾液が少し。
みなさん、この感じは、緊張時に経験したことがあると思いますが、これらは交感神経の働きによるものです。
交感神経は他にも、胃腸の働きを抑えたり、膀胱の筋肉を収縮させたりします。
危機的状況でお腹が空いたり、トイレに行きたくなったら大変ですよね。
交感神経が「闘争神経」とも呼ばれるのも納得です。

交感神経と全く反対の働きをするのが副交感神経。
リラックス時に働く副交感神経は、心拍数をゆっくりにし胃腸の働きを活発に。
膀胱の筋肉は緩ませます。
多くの部分は交感神経と副交感神経の二重支配をうけますが、例外的に多くの血管・汗腺・立毛筋などの皮膚は交感神経のみ、涙腺は副交感神経のみの単独支配になります。

説明が長くなってしまいましたが、交感神経と副交感神経の切り替えを指示する脳の視床下部がバランスを崩すと、自律神経も正常に働かなくなってしまいます
例えば、ストレスにより視床下部が上手く機能せず、交感神経の働きが続いてしまうと、身体は常に興奮状態になってしまいます。
自分の意志にかかわらず、身体は緊張状態。
めまいや異常な発汗が起こったり、不眠や食欲不振になったり、緊張から筋肉が収縮し、肩がこったり頭痛がしたり。。。
更年期障害の身体症状の多くは、この自律神経の乱れが原因の一つになっています

また、視床下部は大脳辺縁系という私達の感情など、本能的な部分を司る脳の部分の一つ
視床下部の乱れは、感情面や本能の一つである性欲にも大きな影響を及ぼすのです。

f:id:sasarae:20171110234225j:plain

自律神経は、更年期において、切っても切り離せない問題ではありますが、いかに上手く自律神経に働いてもらうかは一生を通じての重要な問題でもあるかと思います。
上手く付き合っていく方法は、改めて詳しく書いていきたいと思います♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です